自主企画”ミルキーウェイの岸辺から”出演者紹介 〜カバー動画&アレンジ解説付き〜 vol.3 colormal

この記事を書いた人
管梓

エイプリルブルーの作曲とギター担当。
For Tracy Hydeや作家業でも活動。
ヒーローはザカリー・コール・スミス(DIIV)と木下理樹(ART-SCHOOL)。
親のお下がりのGR1sを手に入れて以来写真がアツい。
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チャオ!
エイプリルブルーの作曲とギター担当、管梓です。
7月6日(土)に代々木Zher the ZOOにて開催のエイプリルブルー初の自主企画『ミルキーウェイの岸辺から』、いよいよ日にちが迫ってまいりました。
本企画を盛り上げるための出演アーティストの楽曲カバー/アーティスト紹介企画、3曲目はcolormalの「さまよう」!

 

colormalとは?
大阪を拠点とするイエナガ君の宅録プロジェクト、colormal。
宅録ならではの鋭角なバンド・サウンドとトラックメイカー的な発想を行き来する音楽性が魅力です。
彼のアルバム『merkmal』はなんとYoutubeにて公式フル視聴が可能です。
悪いことは言いません、ぜひまるっとご一聴ください。

そしてこちらの『merkmal』、なんと縁あってジャケット写真をわたしが提供いたしました(移転前の職場の近くにあった古い団地で撮影したもの)。
そもそも彼といつどうやって繋がったのか記憶が定かではないのですが、彼の作品をリリースしているmabase recordsの前田君など共通の友人が多く、その流れで交流がはじまったのだと思います。
東京にいながらにして大阪のミュージシャンと繋がれるのはほんとうにインターネット様様。
初対面は恐らく昨年の3月、For Tracy Hydeが大阪の某ライブハウスに出演したときにPA卓に立っていたのが彼だったのです。
演者同志としてぶつかり合うのは『ミルキーウェイの岸辺から』がはじめて!

colormalの才能を端的に言い表すのはとても難しい(彼が影響を公言しているMr. ChildrenやGRAPEVINEに疎いのが大きい)のですが、個人的には俗に言われる97年世代(くるり・NUMBER GIRL・スーパーカー)の3組の理想的な融合であるように感じます。
くるりのある種フォーキーですらある歌心と生活感、NUMBER GIRLのささくれだったギター・サウンドと偉大なる妄想家気質、そしてスーパーカーのエレクトロニクスへの関心をJ-POP的なフォーマットへ落とし込むとこんな感じになるのかもなあ、なんて思ったり。
イエナガ君の歌声、ディスコードをはらんだギターのフレージング、細部の音選びや歌詞にいたるまですさまじい完成度で、エイプリルブルーのメンバーもたびたび嫉妬を口にしてしまうほど。
同じJ-POPの子どもとして、我々も負けてはいられない。
全力で行きます。


エイプリルブルーのみんなから見たcolormal
ムラカミカイ (Gt.):曲が始まると、線香花火の如く、音の粒があらゆる方向へ飛び散っては刹那に消えていく。曲が終わり再び闇が訪れても、聞く前と後では明らかに何かが変わっている気がする。生で聴いたら本当に何か変わるかもしれない。
村岡佑樹 (Ba.):同世代ということもあってか、colormalの音源を聴くと悔しくなってしまうことがあります。周りからライブもかっこいいとよく聞くので楽しみにしています!
宮澤純一郎 (Dr.):安易に天才って言葉は使いたくないけど天才。曲があまりにも良すぎる…
船底春希 (Vo.):言葉や歌に勝手にシンパシーを感じてるし、尊敬もしてるし、嫉妬もしてしまう。初自主企画で共演するということにすごく大きな意味があるように思います。


アレンジ・ポイント:古式ゆかしいジャパニーズ・シューゲイズ
これまでのカバー2曲はエイプリルブルーのメンバーやわたし個人のルーツにちなんだアレンジが施されていましたが、実は今回のcolormalのカバーはこれといって明確な参照点がありません。
ただ強いて言えば、colormalの曲調やサウンドは極めて日本的なものなので、同じく日本らしく、それでいてベクトルが違うものにしよう、という意識は漠然とありました。
そこで浮かんだのがエイプリルブルーの影響源として無視できないシューゲイズ風のサウンドでのカバー。
シューゲイズとひと口に言ってもいろいろなバンドがいて、最近は日本でも90年代UK志向の本格派のバンドが増えつつありますが、今回念頭にあったのは死んだ僕の彼女や水中図鑑等の邦ロックとシューゲイズをかけ合わせたいうなればジャパニーズ・シューゲイズのバンドたち。
符点8分のリード・ギターやトレモロ・ピッキングでぶち上げる展開で邦ロック然とした雰囲気を演出しました。
結果たまたま本家のライブ・アレンジと微妙に被ってしまったのはご愛敬。


また、こちらのカバーで大活躍したエフェクターがBossのSuper Shifter。
こちらはピッチシフター、つまり文字通り音程を変動させるエフェクターです。
わたしがエイプリルブルーで使えるポップでかわいい外見のギターが欲しいと思って買ったEpiphone Casinoには、シューゲイズ・サウンドにおける最大の武器のひとつであるアーム(手元で操作することでピッチを上下させることができるギターのパーツ。My Bloody Valentineのギター陣がずっと握っているアレ。ギターのモデルによってあったりなかったりする)がありません。
そこでSuper Shifterを使ってピッチを上下させることで疑似的にアーム使用時のサウンドを再現しています。
カバーを聴くとわたしのギターがうねうねしているでしょう。
これはぜんぶSuper Shifterの効果です。

実は今回のカバー企画の発端は、春ちゃんが「colormalを歌いたい」と言い出したことです。
なんでも「さまよう」を歌ってみたかったとのこと。
歌えてよかったね。
ナイス・ボーカルです。

colormalをお迎えする『ミルキーウェイの岸辺から』、詳細はこちら!
J-POPの子ども対決を制するのはどっちだ!?

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【イベント情報】
ミルキーウェイの岸辺から

7月6日(土)代々木Zher the ZOO
エイプリルブルー
colormal
Clematis
The Waterfalls
RAY

18:00開場/18:30開演
前売2400円/当日2900円(各別途1ドリンク)

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