自主企画”ミルキーウェイの岸辺から”出演者紹介 〜カバー動画&アレンジ解説付き〜 vol.4 Clematis

この記事を書いた人
管梓

エイプリルブルーの作曲とギター担当。
For Tracy Hydeや作家業でも活動。
ヒーローはザカリー・コール・スミス(DIIV)と木下理樹(ART-SCHOOL)。
親のお下がりのGR1sを手に入れて以来写真がアツい。
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はいさい!
エイプリルブルーの作曲とギター担当、管梓です。
7月6日(土)に代々木Zher the ZOOにて開催のエイプリルブルー初の自主企画『ミルキーウェイの岸辺から』、いよいよ日にちが迫ってまいりました。
本企画を盛り上げるための出演アーティストの楽曲カバー/アーティスト紹介企画、最後はClematisの「サンダーソニア」!


Clematisとは?

都内を中心に活動している4人組オルタナティブ・ロック・バンド、Clematis。
カバー企画のほぼすべてのアクトに対して同じことを言っている気がしないでもないのですが、彼らもまたどういったきっかけで繋がったのか記憶が定かではありません(この辺りがよくも悪くもインターネット世代といった感じですね)……。
ただ実は意外と交流が長く、わたしが写真に興味を持ち始めた頃にベースの佐藤さんがポートレート撮影のオファーをくださって、そのときの写真がのちにFor Tracy Hyde/VANILLA.6/LADY FLASHの共同企画『SONIC DEAD KIDS』(ゲスト・アクトはART-SCHOOL木下理樹さんのソロ・バンド)のフライヤーになったり、ボーカルのくぬぎ君の弾き語りイベントにわたしがソロで出演させていただいたり、といったご縁があります。

彼らの魅力はなんと言っても90年代USインディやグランジの影響を感じさせるざらざらした轟音ギターと、ぶっきらぼうで一貫して平熱でフォーキー、しかしどことなく浮世離れしたような距離感を覚えるくぬぎ君の独特のボーカリゼーション。
説明が難しいのですが、くぬぎ君みたいな声でくぬぎ君みたいな歌を歌う人ってなかなかいないもので、くぬぎ節のようなものが確かに存在しています。
昨年リリースされたEP『あしたには』ももちろん素晴らしいものの、個人的にはそれ以前のローファイなデモ音源にこそ彼らの特徴が端的に表れているような気もします。
とりわけわたしが好きなのはSoundcloudに上がっている「ジムネイジアム」という曲。
あまりに荒い録音や演奏も含めてこの音だからこその世界観が完成されている印象。


何度もライブを観ていて、くぬぎ君とはソロで共演もしていますが、バンド同士で同じステージに立つのははじめてなので、今回対バンできてほんとうに嬉しい!
我々も負けじといい歌、いい轟音をお届けします。


エイプリルブルーのみんなから見たClematis

ムラカミカイ (Gt.):様々な情景を想起させるサウンド、ビキビキのギターの中で漂う歌声が最高に好きです。そこには喜怒哀楽では括れない名もなき感情が静かに溢れかえっているように思います。
村岡佑樹 (Ba.):歪んでいて懐かしくて、揺蕩うセツナミーを感じます。
宮澤純一郎 (Dr.):初めてサンダーソニア聴いた時にすぐに「好き」ってなった。あと、録音されてるドラムの音が良かった。
船底春希 (Vo.):Soundcloudを適当に聴き流してたときにたまたま耳に入ってきて、どこか心地よくヒリヒリと刺さってきて、どうにもこうにも気になって聴き流すことができなかった、という出会いをよく覚えてます。


アレンジ・ポイント:あまりに強烈な個性を持つClematis

今回取り上げた「サンダーソニア」は曲としては以前から存在しているものの、正規音源としては今春配信されたばかりのシングル、しかも6~7月に花期を迎える花の名前を冠しているということで、今回の企画にぴったりの選曲。
しかし、春ちゃんもツイートで言及していましたが、実は当初は村岡君の提案で「ロボット」をカバーする予定でした。
なぜ曲を変更したのか。
もちろんメンバーが「サンダーソニア」を気に入っているのもありますが、同時に「ロボット」のコード感やメロディ等が自分の引き出しになく、そのままの状態で既に楽曲として完成しきっているためアレンジがまったく思い浮かばなかったというのもあります。
Clematisの音楽にはくぬぎ君ならではの強固な個性があり、特にコード感がほんとうに独特だと思います。


「サンダーソニア」もイントロ/Aメロのコード進行がかなり変わっているのですが、それに比してサビがとてもわかりやすいので、どうにかアレンジできました(とはいえメンバーに提出できたのはかなりぎりぎりになってからでしたが……)。
オルタナティブ・ロック寄りの原曲をエイプリルブルー風に仕上げるうえで下敷きにしたのは、折りしも活動休止を発表したきのこ帝国の「You outside my window」。
シューゲイズ風轟音路線からJ-POPに転向する過渡期の作品、『フェイクワールドワンダーランド』の収録曲です。
16ビートを4つ打ちのポップなリズムに、グランジ風のざらっとしたパワー・コードをリバーブの利いたadd9thに置き換えることで、エイプリルブルーなりに「サンダーソニア」を再解釈した、というわけです。

Clematisをお迎えする『ミルキーウェイの岸辺から』、詳細はこちら!
お見逃しなく!

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【イベント情報】
ミルキーウェイの岸辺から

7月6日(土)代々木Zher the ZOO
エイプリルブルー
colormal
Clematis
The Waterfalls
RAY

18:00開場/18:30開演
前売2400円/当日2900円(各別途1ドリンク)

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